恋花よ、咲け。





今日も 潤とあのお店に
季節外れな冷たいアイスクリームを
食べに行った。


噴水の公園は
遊ぶ子ども達なんていなくて
とても静かだった。


私がここに来るのは
紛れもなく弘也がいるから。


今日だって アイスを食べ終わったら
すぐにグラウンドにかけていった。


そんな私たちが
付き合ってるの?と聞かれないのは
弘也が私に話しかけるのは
誰も見ていない時だけだから。


「奈穂 私あの雑貨屋さん見てるね。」


「うん ありがと。」


もう外は真っ暗。


冬の大会が近いからと
弘也のクラブチームは
平日の夜練を始めたらしい。


その大会で弘也は一年生にして
驚きの先発候補だと言うので
すごく頑張っている。


「高木 こんばんは。」


「あ こんばんは。」


潤が雑貨屋さんの中に消えると
グラウンドかり弘也が上がってくる。