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あれから 何故か大量のプリントを
両手に抱える弘也に
「どうしたの?」って聞いたんだよな。
だって弘也に夢中で
戸川先生の話なんて何一つ…。
案の定
「どっちが係りで どっちがヘルプだよ。」
って怒られちゃったけれど。
それすら嬉しく感じたな。
「約束守ってくれたんだ。」
「はははっ。」と笑った。
そんなあなたに 触れたいと思ってしまう。
私の欲は 限り無く膨らんでゆく。
だけど もう抑えられないの。
だって今はみんな グラウンドに
熱い視線やエールを送っていて
私たちになんて 誰も気付かない。
風がゆっくり吹き付ける。
あなたの淡い香りが 心地いい。
あなたが私の座る椅子の
背凭れに 左腕をかけたのが分かる。
「…あぁ ダメだー……。」
あなたには絶対に聞こえない声。
_____ギュッ。


