恋花よ、咲け。





「…それは一体って そのまんまだよ。
俺はずっと応援してるから。
走っている時 辛くて苦しくて
もうダメだーってなったらさ
俺がでっけー声出すから 耳すませとけ。」


「…分かった。 頑張れるよ、そしたら。」


すっごく嬉しかった。


だから心の底からあなたに微笑みかけた。


「約束しよう。
俺の声だけを聞いているって。」


そんなの 約束しなくてもそうなのに。


「うん。」


あなたがくれたはじめての約束は
淡い恋の記憶となりました。


_____。

「ラストのランで 弘也の声が
私に届いたの。

だから私は 一位になれた。」


私の心はとても単純。


あなたが笑えば楽しくなるし
あなたが真剣になれば身構えるし
あなたが泣いていれば優しくなる。


その中で
私は傷つき 泣き 微笑み 恋をする。