恋花よ、咲け。





さっきの番号が佐々木なら
登録した方がいいね。


そうして 番号を登録し
携帯を手から離した丁度その時
部屋の扉が開いた。


「お母さん。」


入ってきたのはお母さんだった。


「あら、奈穂起きたの?
奈穂 昨日のお昼からずぅーと寝てたのよ?
全然起きないから ちょっと心配になってたの。」


体温計と氷枕を手に
たんたんと話し終えたら
手のつけてないお粥を見た。


「これ、温めてくるわね。
薬も飲まなきゃいけないから
ちゃんと食べてね。」


そう言うと
体温計を私に手渡し
氷枕を頭の下にしき
忙しそうにお盆を手に取った。


お母さんが部屋を出ていくのを見て
また 瞼に重みを感じる。


本当は せっかく温めてきてくれるのだから
お粥を食べたかったんだけど
襲いかかる睡魔には 勝てなかった。