恋花よ、咲け。





「後は 私がやっておくから
あなたは 部長さんと顧問の先生に
事情を話しておいてくれる?
部活 遅れるといけないし。」


先生は 千藤 由李(せんどう ゆり)と言い
若くて美人で優しいため
お昼休みの男子の溜まり場だ。


「はい、分かりました。
じゃ 後はよろしくね 由李先生!
奈穂 今日電話するからね。
それまで ゆっくり休むんだょー!」


潤は最後に大きく手を振り
とびきりの笑顔で 体育館に走っていった。


______ピピピー ピピピー。

鳴った体温計を 自分で確かめると
自分でもその数字に驚いた。


「由李先生 39度5分だって!」


体温計を先生に見せる。


すると由李先生は
「大変! 早く連絡いれなくちゃ!
辛かったね、無理して。
今 お家に電話いれてくるから。」
と 大慌てで保健室を飛び出した。


こんなに高いとは思わなかったのに。


だけど 数字を知ると 急にダルさが増して
そのままベッドに寝転んだ。