「いいえ、今日初めて見ました。
たまたま 通りかかって。」
「あ、そうですか。
なら コレからも是非見に来てください!」
とっても素敵な笑みを浮かべる女の人に
私は何故か 不快感を覚えた。
「…はい、また時間があれば。」
何だか 嫌な感じがして
彼女と仲良くなれない気がした。
するとグラウンドから
「まみー?」と、呼び声が聞こえた。
「はぁーい、今行くー!」
女の人は 大きく手を振ると
私たちの方をもう一度見て
階段を下りながら口を開く。
「コレからも 私達"侍"を
どうぞよろしくお願いします!」
そう頭を下げて グラウンドの方へ走っていく。
え、今なんて……。
うそ コレは奇跡?
「待って!」
私は階段をかけ下り 女の人を追いかけた。
「奈穂ー!?」
潤は 私を呼び止めるけど
私にはそんなの関係なかった。


