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まさか 来てくれるとは
思わなかったんだよなぁ…。
ベッドの上で ごろんと転がりながら
思い出していく。
『…ありがとう。』
あの向日葵のような
温かな笑顔の後に そっと聞こえてきた
ありがとうは 弱々しくて
ぎゅっと抱き締めてやりたかった。
どうしてありがとうなのかは
分からないけど 久々の会話が
こんなにも温かで すごく嬉しかった。
携帯を手に取る。
「…そういや、俺高木のアド知らね。」
うわ、メール出来ない。
『今日はありがとう。
タオル 明日返すな。
今度 お礼に何かおごるよ。
本当に ありがとうな。』
もし送るなら こんな文面かな。
高木のコトは 考え出すと
楽しくなって にやけてくる。
…もしも 高木が俺の彼女になったなら
俺は 絶対に高木を離さないだろう。
その自信は健吾には負けない。
…健吾。
やっぱり 怒るよな。
結局俺は お前じゃなくて
自分を守るのに 精一杯だったんだな。


