「えりちゃん…。どうしたの?」


もうこの時からえりちゃんって呼んでいた。


学年一の努力家でとてもかわいらしい子だった。


そして誰よりも私を慕ってくれていた。


「先生…」


その時の瞳は今でも忘れられない。


心に深い傷を持っていて、誰かにすがるような瞳。


このときからだったかもしれない。


ほっておけないと…  私が支えようと…


そう思ったのは…。