洗い終わって周りを雑巾で拭いているとまた泣き声が聞こえた。


今度は個室の方まで見に行ってみると1つだけドアが閉まっている。


そしてそのドアに耳を近づけるとやっぱり誰かが泣いていて。


急いでスポンジなどを干して自分の手帳とペンを持ち、女子トイレへ行った。


やはりさっきのドア1つだけが閉まっている。


思い切ってドアを叩いてみた。


「1年C組の担任の大塚です。どうかしたの?出でおいで。」


でも一向に出て来ない。


「名前は?出てきてごらん。」


そう言うとドアが開いた。