告白した二者面談の友達の時、突然変わった表情。


一人で行動する姿。


仲の良い友達を作らない理由。


誰とも話そうとしないこと。


丸山のことを断ったとき。


そして今日の出来事。


こんなにも気づけるところ、いいや気づくべきところがあった。


気づいたとしても一つも深く考えたことがなかった。


たとえ少しの変化に気づいても何かしようとしなかった。


何も話してくれないから、分からない。


それを理由にして。


向き合うことから逃げていただけだった。


そんな自分が情けなくてたまらない。


俺は今まで南野のどこを見てきたのだろう。


俺は生徒一人さえもちゃんと見てあげられない最低な教師だ。