彼女は気軽にゆっくり考えてくれればいい。


だから、どうか自分の体だけは大切にしてくれ…。


何かあってからでは遅いから…。


なるべく重くならないよう、明るい感じで伝えた。


そして4限が終わり、南野と一緒に帰る。


送っていくと言ったら驚いていたが、結局は一緒に帰ってくれた。


南野の体調を気遣ってあまり話しかけなかったけれど、居心地は悪くなかった。


南野を家まで送り届け、俺は大切な用事に向かう。


このことはいつか南野に話さなければいけない日が来るのだろうか?


それを聞いて南野はどう思う?


離れていかないよな?


そんな不安を胸に俺はある場所へと向かっていた。