心の中 ~あなたの本当の声を聴かせて~

さらに、


「いい答え、期待してるから。」


彼女は冷静になろうとしているけど、今の一言で戸惑いを隠せないようだった。


くくく…。おもしろい。なんてかわいいのだろう。


ひと通り話が終わると、彼女は会議室を飛び出してしまった。


ちょっといじめすぎたかな?


大丈夫だよな??


今度からもう少しほどほどにしようかな…。


嫌われたら困るし…。


そしてついに俺は言ってしまった。


彼女に気持ちを伝えてしまった。


俺はあいつの担任であり、あいつは俺の生徒なのに…。


俺はどうしたいんだ?


彼女に気持ちを伝えてどうする?


やりづらくなるのはお前だろ?


そう俺の心がささやいていた。