心の中 ~あなたの本当の声を聴かせて~

先生の過去に何があったかなんてわからない。


でもきっとまだ前に進めてないんだよね。


あの時の表情を見れば、一目瞭然だもん。


何か抱えて込んでいるって。


せっかく私に話すと言ってくれているんだ。


しっかり聞いて受け止めなきゃ。


私がそうしてもらったように。


「分かりました。」


「ありがとう。もう中に西村先生がいるから。さあ、上がって。」


そんな話をしているうちにもう着いてしまった。


もう中に入るのか。


心の準備ができているかと言われれば、できてない。


でもここまできたら聞くしかない。


もう逃げられない状態に自分を追い込むために私は勢いよくドアを開けた。