――えりside――


今日は日曜日。


今日も毎週、恒例になりつつあった隼人との勉強会をやると思っていたのだが、今、私は一人

電車の中にいる。


さかのぼること3日前の夜。


私が数学の問題集に取り組んでいた時だった。


「♪~」


という着信音が鳴りケータイを見てみると、“大塚先生”という文字。


こんな時間に何だろう?と思いながら電話に出た。


「はい、えりです。」


「あ、えりちゃん?今、大丈夫?」


「はい。大丈夫です。」


「あのね、今度の日曜日って空いてるかしら?」


日曜日は確か隼人との勉強会が入っていたはず。


でも断ろうと思えば断れる予定だ。