あの日から俺は南野にどうやって話すかずっと考えていた。


ありのままの俺を話せばいいのだが、一度にあんなことを話したら困惑してしまうかもしれない。


だけどそれは南野のことを考えているようで、本当は自分が傷つきたくないだけなのかもしれない。


ただ自分を守るためだけの考え。


やっぱり怖いんだ。


どうしようもなく。


頭では嫌というほど分かってる。


いつかは話さないといけないと。


そして今こうしている間にも南野が傷ついているということも。