先生の言う通り、話すべきなのかもしれない。


でもできない。


頭では分かってる。


でも気持ちが心が拒絶するんだ。


「それでもやっぱり今は…」


「分かったわ。まだ早すぎたわね。でもこれから先、ずっとえりちゃんと付き合っていくんだったらいつか話さなければならない日が来る。それは分かってるわよね？でもその話すまでの時間が長ければ長いほどえりちゃんが傷つく時間も長くなるということを覚えておいて。」


そうだ、これはもう俺一人だけの問題ではなくなったんだ。


俺がいつまでもウジウジしてたらいけないんだ。


これ以上、南野を傷つけるわけにはいかない。


一刻も早く伝えないと。


よし、話そう。


だめかもしれない。


でも頑張って伝えよう。


きっと分かってくれる。


そう信じて――。