心の中 ~あなたの本当の声を聴かせて~

「先生!」


少し大きめの声で呼ぶと、はっとしたように体を引き離した。


「ごめん。大丈夫か?」


「はい。助けてくれてありがとうございました。」


そう言うと先生はほっとしたように笑った。


「無事でよかったよ。」


「あの、どうしてあんなこと…」


「え…。やきもちだよ。やきもち。」


やきもちなわけないよね?


じゃあどうしてそんな悲しそうな顔をして言うの?


不安そうに瞳が揺れているの?


でも言わないってことは言いたくないんだよね。


私は先生が話してくれるまで待っていよう。


だから今は気づかないふりしておくね。