そして人が行き交っているのをぼーと見届けていた。


自分の進路を考えながら。


本当に自分の志望する大学に入れるかどうか。


そのためにはこれから先、何をしたらいいか。


そんなことを漠然と考えていた。


最近、そんなことを考えることが多い。


一人になると、何かしてないと考えてしまう。


正直、少し怖い。


少しずつ大人への道に進んでいっている自分が。


このままだったらどんなに楽だろう。


でもそんなことは決してなくて。


生きていく限り、少しずつ大人に近づいていく。


でもそれは私だけではない。


みんなそうだと分かっていても。


変わっていく自分に環境。


なぜか不安でたまらなかった。


すると軽く肩をたたかれてそっちの方を向くと西村先生が立っていた。