心の中 ~あなたの本当の声を聴かせて~

「俺の話の前にさ、1つ聞きたいことがあるんだけどいいか?」


ドクンと胸が跳ねる。


でもできるだけ冷静を装った。


「うん。いいよ。」


「あのさ、えり何かあった?」


「え…。別に何もないよ?」


やっぱりバレてたんだね。


泣いたこと。


でも言えない。


だからどうか気づかないで。


私の嘘に騙されて…。


そのことを話せば、きっと隼人は…


「そっか…。ならいいんだ。」


そう言いながらも険しい表情をしている。


きっと気づかないふりをしてくれているんだね。