廊下を2往復ぐらいしたところで西村先生がやってきた。


「ごめんな、南野。会議室へ行こう。」


「はい。」


私は静かに西村先生の後について行った。


会議室に向かいながら、なぜか私は物思いにふけっていた。


私はここで告白されたんだと。


そしてここで私の気持ちを伝えることになる。


なんだかうれしかった。


応接室もあったのに偶然会議室になって。


そんなことを考えていたせいか会議室に入って席に着いたとき、不思議な気分になった。


うまく言葉では言い表せないけれど、懐かしいような何とも言えない感覚だった。


「南野、それで話ってなんだ?」


西村先生の言葉で現実世界に戻る。