深くは追及しないことにしよう。


二人とも嬉しそうな顔しているから。


それで十分。


「えりちゃん、また何かあったらいつでも相談に来なさい。私でも西村先生でもどちらでもいいから。あまり一人で抱え込んじゃだめよ。私たちはいつもあなたを見守っているから。」


「ありがとうございます。」


ありがとう、大塚先生。


あなたには助けてもらってばかりだね。


でも私、決めたよ。


少しずつ強くなっていくって…。


だからちゃんと見ててよ。


私も変わって見せるから。


帰り道、きれいな夕日が空いっぱいに広がっていた。


まるで私の心に勇気の炎を灯してくれるかのように…。