心の中 ~あなたの本当の声を聴かせて~

事の発端を作ったのは他でもないこの俺だ。


だから大塚先生は自分を責めないでほしい。


あなたは南野を支えてほしい。


俺にはできないことがあなたにはできる。


俺が知らないことをあなたはよく知っている。


だから罪なんて感じないで。


南野の気持ちをそこまで理解できるのはあなたしかいないから。


そのためだったら俺は全ての罪をかぶるよ。


「西村先生、ごめんなさい。もう頭の中がごちゃごちゃで…。少し冷静になりたい。だから明日の朝、少しだけ時間をくれる?」


「はい。分かりました。」


「本当にごめんなさいね。」


そう言った時、一筋の滴が大塚先生の頬から流れ落ちた。


それが俺初めて見た大塚先生の涙だった―――。