――西村先生side――


いきなり南野に話しかけられて驚いた。


どうしてだ?俺と話したくなかったからじゃないのか?


南野はこないだの件について謝ってきた。


謝るのは俺の方なのに…。


そして俺が話があることを覚えててくれたようだ。


そんなにあせらなくてもいいのに。


でも必死に謝って乗り越えようとしている南野を見ていたら、そんなこと言えなかった。


そして、今から話すことになってしまった。


突然のことで何を話すかなんて何も考えてない。


でもまぁ、何とかなるだろう。


そう思い、大塚先生のところに行った。


「大塚先生、今ちょっとお時間ありますか?」


「いいけど、何かあったの?」


「とりあえず、一緒に来てください。話は歩きながら説明しますから。」


「えぇ。分かったわ。」


大塚先生は何が何だか分からないという顔をしていた。