「それでずっと避けていたのね。」


「はい。本当に申し訳ありません。隼人もごめんね。」


「いいんだ。」


「ねぇ、えりちゃん。私たちをどこにも行かないよ。ずっとそばにいるから。それにえりちゃんのこと面倒だとか迷惑だとか少しも思ってないから。みんな心配しているのよ、えりちゃんのこと。ね?深井君?」


「そうだぞ、えり。俺たちはずっとそばにいる。どこにも行かない。だから安心しろ。な?」


「ありがとう…」


本当にありがとう。


こんな私のそばにいてくれて…。


「だからもうそんなふうには二度と思わないでね。もっと私たちのこと信じて。」


「はい…。ごめんな…  さい…」


今まで抑え込んできたものをすべて吐き出すかのように私はただ泣きじゃくっていた。


二人はそんな私のことを小さな子供をあやすかのように優しく抱きしめてくれた。


本当にいいの?


心配かけちゃうことになるんだよ?


巻き込んでしまうことになるんだよ?


一人じゃ何にも出来ないんだよ?


それでもいいのかな?