――西村先生side――


「バタン」


松本先生が話している中、そんな音が体育館に響いた。


どこかで聞いたことがあるような音…



それは南野が倒れた音だった。


うそだろ?


慌てて駆け寄ると、やっぱり南野だった。


俺は急いで保健室に運んだ。


その時に気づいた。


あきらかに軽すぎる。


体育で倒れた時はここまで軽くなかった。


南野の手足を見てみると…


まるで棒のようで今にも折れそうなほどだった。