ある日の朝――。


その日は全校朝礼があった。


こんな時期に何だろう?


みんながぞろぞろと体育館に向かう。


私もその集団の一人に混ざっている。


人ごみにもまれて、少し気分が悪い。


そして何とか体育館に着き、自分のクラスの列に並んだ。


しばらくすると全員がそろい、校長の話が始まった。


どうやら高校1年のC組の担任が一身上の都合で退職するらしい。


私のクラスの現代文の先生だった。


そして新しく女の松本加奈子先生が入るようだった。


その松本先生が自己紹介をしている時、なんとなくふらふらして頭がボーとしていた。


目の前には真っ白な世界が広がっていて…


私はそのまま吸い込まれていくように意識を手放した。