――大塚先生side――


あれは中3の2学期の初めだった。


最近、えりちゃんの様子がおかしい。


今まではクラスメイトに話しかけられればそれに答えていた。


しかし今もそれは変わらない。


でも必要以上に人と関わろうとしない。


1学期はそこまでじゃなかった。


でも今は自分から避けている。


誰も寄りつかなくするようにバリアを張っているようだった。


どうしてここまで変わってしまったのだろう?


でもそれにはあのことが関係していると…


そう思わずにはいられなかった。


だから私は放課後、話を聞くことにした。


応接室に来るように言うと、本人を分かっているのだろう。


呼び出されている理由を…。