「先…輩…?」


俺は耳を疑った。

わずかに聞き取れるくらいの
小さい声。


でも、
俺には はっきり聞こえた。


ふっ と顔をあげると
トイレの近くに
目に涙を溜めて

今にも泣き出しそうな
美咲と目が合った。