。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。




「でもさー、お前もキョウスケもお嬢のどこがいいわけ?


リコさんの方が断然可愛いじゃねぇか!」


ユズさんが勢い込んできて俺は思わず目をぱちぱち。


そいやぁそうだったネ。ユズさんも川上のこと気に入ってるんだった。


「てかユズさんは川上のどこが気に入ったんですか?


しかも川上にマジなんですか?」


逆に質問してみると、


「マジ」と短く答えが返ってきてユズさんは大きく頷く。


「一目惚れってマジであるんだな!俺、この歳になってようやく気づいたよ」


「この歳って、まだ25じゃないですか…」


「言っただろ?俺、前は派手に遊んでたって。つまり、本気じゃなかったてこと。


女は金づるにしか見えなかったし、俺に群がる女の気も知れなかった。


でも俺は見つけてしまった―――



(白衣の)天使の存在を」





天使!?


ユズさん目ぇ腐ってんじゃないの??


まぁあいつは顔は可愛いが、朔羅と負けず劣らず激しい女だぜ?


何と言ってもヤクザな俺に平手打ちをかました女だからな。


俺は何故か川上に頭が上がらん。ある意味朔羅より怖い。


……とは言えん。


「そいやぁお前リコさんと同じクラスだったな♪リコさんのこと色々教えてくれよ~」


「は?俺だってそんなに知らないですよ。


自分の恋ぐらい自分で何とかしてください」


呆れたように言うと、


「お前!俺がお前の秘密(朔羅と付き合ってること)知ってて黙ってやってるんだぜ!


ちっとは協力しろ!」


さ、さすがユズさん!黒魔術愛好者だけある!


俺の秘密を餌に脅しをかけてきやがった。





も~~面倒!(泣)