。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。





「あの…キョウスケの兄貴…この人…お知り合いなんですか?」


と、まさにハリケーン狼、タイガのマシンガントークが一通り終わった頃を見計らって、


唯一状況が掴めてないキモ金髪がキョウスケをおずおずと見た。


「こいつぁ鴇田の舎弟だ。


お前も鴇田には前会っただろ?ショッピングモールで千里と。


ちなみにこいつはこう見えて税理士…いや、会計士?どっちでもいいや。


顔に似合わずインテリヤクザ」


「インテリヤクザって…ああ!ってことはその筋のお方…」


キモ金髪は合点がいったように大きく頷き、


「俺、進藤って言います!宜しくお願いします!!」とタイガの手をぎゅっと握る。


「…あ、うん。ヨロシクね」


さっきまでの勢いはどこへやら。タイガはちょっと顔を引きつらせて体を後退させる。


キモ金髪の勢いに押され気味のタイガが無理やり笑顔を作り、


「ああゆうの、タイプじゃないんだよね」とこそっとあたしに耳打ち。


だからと言ってあたしをタイプにしてもらっても困る。


キモ金髪は何が気に入ったのかタイガの周りをうろちょろ。強引にテーブルに引っ張っていって


あたしたちは揃ってほっ。


でも何故かキョウスケ&リコペアも(強引に)一緒のテーブルに座らせて、変な団体の一角が出来上がっていた。


まさにオールスター…って言うかロイヤル・ストレートフラッシュだ。


こうまで手札が揃えばな。


あとは叔父貴&鴇田の組み合わせが来れば完璧。じゃなくて最悪!!





「…進藤先輩…?


に、あの人龍崎くんの…お兄さん?」と一行がテーブルに落ち着いた頃合を見計らって、新垣 エリナがキョウスケの方を見ている。


「あ…ああ、兄貴じゃなくて幼馴染」


戒が説明するもキョウスケの隣ではリコが戒に向かって


『何やってんのよ!どーゆうこと!?』と口ぱくで喚き、戒は慌てて視線を逸らした。


そうこうしているうちにロイヤル一行のメニューが取り揃って、あたしは厨房からトレーを受け取った。


「重そうだよ?半分あたしが持つよ」とすかさず新垣 エリナが近づいてくる。


気が利くって言うんだろうな。


そつのない動きだ。


あたしは曖昧に頷いて、グラスを半分だけ別のトレーに分けた。


「行ってらっしゃい♪俺は川上が怖くて近づけん…」


戒は引きつった笑顔。


…無理もないかぁ。