◆ 登校日!? ◆
クラブZへ潜入!の作戦を綿密に打ち合わせした、
―――その次の日。
この日は夏休みの登校日だった。
久しぶりの学校だぜ。
着ていなかった期間はたったの三週間ほどだってのに、妙に制服が懐かしかった。
制服に着替えて戒の部屋を覗きにいくと、やっぱり…ってか例のごとく爆睡中だった。
昨日の会議中の難しい顔はどこへやら。
寝顔が妙に平和だ。
またこいつぁ色っぽい寝顔で……
枕を抱きしめながら顔を埋めて、長い睫を伏せぐっすりおねんね中。
前髪がちょっと上がっていて、額が露になってる。
無防備で―――可愛いし。
ジュルっ
いかん!ヨダレが!!
あたしゃエロおやじかっ!慌てて口元を拭いながらも、
「おい、戒。起きろよ!今日は登校日だ」
ゆさゆさと戒を布団の上から揺すると、
「登校日ぃ…?そんなのバックれようぜ~♪」
と幸せそうな笑顔をふわふわと漏らして、またも眠りに入っていく。