しかも倒れたふしに布団がはがれ、あたしは下着姿。


そして響輔は上半身裸。(言うまでもなくあたしが服を奪ったんだけどね)


しかも密着してないまでも、あたしたちの距離はすぐ至近距離。


こ、これは危険な……いえ、おいしい状況じゃない。


あたしの髪が響輔の頬を滑り落ち、響輔はちょっとだけ顔を逸らそうとして、


でも途中でやめた。


「……あんた…ええ香りするね…」


へ……?


ドキリと胸が鳴って、顔が熱くなるのが分かった。


ドキドキと心臓を高鳴らせているあたしの様子を知ってか知らずか、響輔はちょっと微笑を浮かべた。


「一結」


名前を呼ばれて、ドッキーン!!!


響輔の手があたしの両二の腕をそっと掴み、


「は、はい!!」


と思わず条件反射で慌てて返事をすると、






「シャワー借りてもええ?ほんまに寒い」





………


シャワー……寒い……?


「ご勝手にどうぞ!!」


ちょっとでも期待したあたしがバカだった。


そうよ!こいつはこうゆう男よ!


超絶マイペース男だって、今更再認識させられたわよ!