キョウスケ!?
あたしたちに注目されているのに気付いたのか、キョウスケは慌てて口を押さえ、ぱっと顔を逸らす。
「キョウスケ!貴様何でイチの下着を知ってる!?まさかお前イチと…」
と、今度は鴇田がキョウスケに殴りかかりそうになってまたひと悶着かも…と言うところへ
ぐいー
キリさんが鴇田を押しのけて割って入った。
「キョウスケさん?“これ”の持ち主を教えてくださってありがとうございます♪」
と言って紫色のブラをキョウスケの前でふらふら。
キョウスケは苦笑いをしながら若干引き腰。
ってか下着姿を見るなんてどーゆう仲……!?
悶々と考えていると、
「とりあえず……今日はこんな状態だしな。一旦帰るぞ」と叔父貴が外の方を顎でしゃくる。
「てか風邪ひく」
叔父貴が小さくくしゃみをして、よく見たら叔父貴の髪やスーツがしっとりと濡れていた。
「戒さんと同じクチですね。まったく、こうゆうとこだけは親子」
と白い目でキョウスケが戒を睨み、
ああ、なるほど。叔父貴も鴇田に水ぶっかけられたんだな…と納得。
と言う訳で、
はっきりとした仲直りをすることなく、
曖昧な感じで親子喧嘩は終わった。
ってか『親子喧嘩』激しいな!!



