。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。




「ちょっと、何だよ。俺はそんな趣味ねぇっつの」


と顔をしかめると、琢磨さんは大またに俺に近づいてきて、


パシッ


何が何だか分からずに居る俺の口を、その大きな手のひらで塞ぐように覆った。


―――はぁ!?


逆手で口を塞がれて、俺は背中を壁に押し付けられた。琢磨さんが顔を寄せてくる。


い、いやいやいやいや…


何の冗談だよ!勘弁してよ!!


と、目を開いていると


琢磨さんは俺の耳元に顔を寄せて小声で囁いた。





「いいか、一度しか言わないから良く聞けよ」





ドスを含ませた低い声が真剣さを物語っていたし、大体こいつが俺に冗談なんて言ったことない。



俺はとりあえず無言で頷いた。


言いたいこと。ってのは大体検討がついてる。


朔羅に手を出すな―――ってことだよな。


だけど龍崎 琢磨が言いたいことってのは、俺の予想とは



違った。








「玄武会の殺し屋、スネークが動いている」