。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。



大狼を犯そうとして、二十歳前の女と援交……俺のイメージがどんどん崩れていく…


と落ち込んでる場合ではない。


とりあえずイチを追い返したい。


「用があるんなら早く言え。俺も忙しいんだ」


大狼をスネークかもと一瞬でも疑った俺がバカだった。


大体にしてこんなふざけたヤツがあのスネークなわけないのだ。


その無駄な時間を取り戻して龍崎グループの本社に行かなければ、と気が急いていたのもある。


俺がそっけなく言うと、イチは


「あんたに渡したいものがあったのよ」


と、ごそごそとバッグの中をマイペースにまさぐっている。


イチのブランド物のベージュ色のバッグに、同系色のくまのぬいぐるみがくっついていた。


イチの趣味か??そうには思えなかったが、敢えて深く突っ込まずにそれをスルーしながらイチの様子をじっと観察していると、


「イっちゃん聞いた?組長結婚するんだって~」


と大狼がすっかり元のペースに戻って無邪気にイチに話しかけている。


「―――…は?」


イチのバッグをまさぐる手が止まった。


驚いたように目を開いて、そのままの姿勢で俺を凝視してきた。


「相手は宇宙人ですよ。ご心配なく」


と周りの組員もイチに楽しそうに耳打ちする。


何が『ご心配なく』なのか分からなかったが、


「ふぅん」


イチはそっけなく呟いて、


ドンっ


乱暴に俺の胸に何かを押し付けてきた。