「はいよ」



「あ、ありがと」



プリンを差し出す蓮崋の手には
大きな切れた跡が残っていた。


「手、どうしたの?」


「え、あぁこれ?ターミネーター♪鉄入っとんねん!!ははッ」


「なんで?」


「………まあ。なんでもえーやん」


「……ふぅん。」


一瞬、暗い顔をしたように見えたから聞くのを止めた。