何も言わずに睨みあげると
髪の毛を捕まれ、顔を近づけた。


「ウチ、咲。よろしく〜」



と言うと唾をかけらた。


「…んなよッ」



「あ?」



「ふざけんな!!」


勇気を振り絞り出した声は
ビックリするくらい震えて出た。



「なにコイツ。ウケる」


「咲さん。コイツ絞めましょうよ」