「やっぱ静かやな……」 ミコトが写真を見て言った。 南の島の海と、みんなの笑顔があった。 毎日が騒がしくて 僕の周りをウロウロするみくは 僕にとって初めての 親友だった―― 「僕はイタイ目にあったけどねっ」 「ええ~可愛かったやん」 「みくがっ……」 「……せ、せやったな」 どんな話をしていても。 思い出の中には必ず――