「えっ。ほらっ、オトン消えろっ」 「オカンちょっと~ミコトが泣かせとんで~」 「おいっ」 泣き笑い、まさにそれだった。 悲しくなんかないんだ。 なあ ミコト 僕もこんな家族に生まれたかった そうしたら ミコトみたいに あったかい人間になれてたかな 僕が求めていたものが ここには全部あるよ 僕も入れてもらえるなんて 嘘だろ――?