「いややわあ、恥ずかしい。オカンです。初めましてぇ」 「あ、こちらこそ」 「べっぴんさんやね~いやあ~オカンの若い頃にそっくり」 「似てへんから。適当に流しといて」 ミコトが奥から僕に言う。 ど、どうしよう。 「……あら?」 「オカン。その子が羅未ちゃん」 「いやあ~こっちおいでっ。オカンええもん作ったんよ」 お母さんが羅未を連れて隣の部屋へ消えた。 嵐のような人、だ。 「悪いなあ、大丈夫か?」