じっと見つめる先。 リング――? 「それ何か意味あんの?」 「……ああ」 それだけ呟いて、また遠くを見つめた。 ライトは みくに出逢って変わった。 どうしようもなかったライトを あんなに小さなみくが―― いつだったかみくは日記を書きながら僕に聞いてきたんだ。 “運命って信じる?” 僕は笑ってごまかしたけど。 今なら答えてあげられる。 信じてもいいよ――