「ルイっ……あかんわ」


「またかよ」



僕たちの娘が、嫁にいく。


あれから20年――



「お父ちゃん……」



愛娘は、ミコトそのもの。

太陽のように、育ってくれた。



「うう……出て行くなやぁ」


「泣かんといて?」