「……あ…」



楓と楓の彼女の茉奈ちゃんは別の高校。



だから学校のときくらいあたしのことを見てくれていたと思ってたのに……



楓の心にいるのは学校のときも茉奈ちゃんなんだね……。



心に霧がかかったみたいな気持ち。



楓があたしのことを何とも思ってないことなんて…



前から知っていたのに……。



「……っ…楓。…起きて、楓…」

「……んー?…あれ…俺寝てた?」

「うん…」

「悪い……」

「大丈夫。それで…相談は…?」

「あぁ…あのさ……もうすぐホワイトデーじゃん?」

「……うん」



今日は3月7日。