空を見上げると空は暗くなりかけてきた。 「送ってく」 「え…いいよ!悪いし!!」 屋上から階段を下りていると、黒瀬利玖は急にそう言った。 「危ねぇだろ。何かあってからじゃ遅いんだよ」 「でもっ…」 「素直に送られとけ」 「……じゃあ…お願いします」 「そうそう。それでいいんだよ」 「すごい上から目線ー」 「そうか?」 「うん。すっごく」 黒瀬利玖は俺様な人だと思う。 でも、すごく優しいとも思う。