あれから二年がたった。柚希と俺は就職に就いた。それそれ違う場所だけれど働いた。お互いのためならという事で頑張れるからだ。そして俺達は結婚しようと考えていた。今はまだ一緒の家に暮らしていないし、なかなか会えないなったためか、やたら柚希が寂しそうに電話してくる。それが可愛くてたまらなかった。

「柚希いつ休み?」
「んー次の土曜日」
「俺と一緒じゃん!んじゃぁさ柚希の両親は?」
「んー聞いてくる!」
「分かった。んじゃぁまた後でな。」
「うん分かった!」

ぽちっと電話を切った。それからまたすぐに電話がかかってきた。

「はやっ!ちゃんと聞いてきたのか?」
「うん、土曜日は何もないって」
「なんか心配だな」
「大丈夫だって」
「分かった、んじゃぁ土曜日どこで待ち合わせする?」
「一夜の家に行く!」
「えー(笑)」

他愛もなくその日は笑って過ごしたが土曜日になるまではそんなに笑ってはいられなかった。