そして案の定、昼休みも放課後も質問攻めを喰らった。



「あのイケメンとは、どーゆー関係よ?」



「ただ、図書館で会っただけ…。」



「あんな広い場所でどう会うのよ?」



「ただ人いないから寝てたら、あの人が向かい合わせの席で寝てた…。」



「一緒に寝てたの!?」



「別に一緒に寝てなんか…。」



「で、彼と付き合ってんの?」




「付き合ってない!あの人彼女いるし。」




「じゃ、なんで杏樹の後を追うのよ。」




「知らないよ…。」




「じゃあ、名前は?」




「知らない」





「名前も知らなかったの?」




「だって知る必要ないし。。。」




「学校は?」




「知らないよ。」




「年は?」




「知らない。」




「ホントに何にも知らないんだね?」




「うん。」




「もったいない…。」




こうして、あたしの事情聴取は終わった。




ただ2人に内緒でイケメンと交流が合ったからと、罰ゲームを付けられた。




それは、今度行く桃白合宿に水着を持ってくること。ただし、ビキニに限る。




これのどこが罰ゲームかって言うと、実はあたし…かなづちなんです。




だから、3日目の考査の成績が良かった人は午後から帰る時間まで、海で遊べるんだけど、あたしはただ、海を眺めることしかできないんだよね。



だから、水着なんて持っていく予定もなかったのに。



ホント、2人には勝てません…。