「あ~、カナちゃん着物だー!!
可愛い☆」
「バカ、大声出すんじゃねぇよっ!!」
元日の参拝客で混雑する中、私の姿を見つけて満面の笑みで駆け寄ってくる由依。
そして、それを窘(たしな)める遥。
目の前まで来るとなぜか赤くなった。
(こいつ、着物すげ~似合ってるし……// ←by 遥)
「まあこのくらい混雑してたら大丈夫だよ、きっと」
「…………」
その後ろに紫水と清龍の姿がある。
清龍はまだ眠り足りないのか、ボーッと立って目をこすっていた。
まあ、無理もないか。
明け方まで年越しイベントの仕事だったもんね……。
『由依、遥、紫水、清龍!!
明けましておめでとう』