「いいか、“せーの”で全員同時に食えよ?」
「ズルは無しだよ?☆」
「……わかった」
『死ぬ時は4人一緒だね』
結局この場で食べることになって遥、由依、清龍と向き合い、頷き合う。
「せーのっ」
遥の号令と共に、全員の無事を祈りながら飴細工の小さな欠片を口に放り込んだ。
訪れる沈黙。
飴細工の味は……?
『あれっ……?美味しい!!』
口の中で転がしてもおかしな味はしない。
雪のように柔らかく溶けて、優しい甘みが広がる。
『そうだ、みんなは……っ!?』
意識を味覚から視覚に移動した途端、絶句した。
「うっ……」
「美味しくない……☆」
「愛……欲しい……」
3人とも、暗い表情で俯いて固まっている。
声が虚ろげに響いた。
清龍の発言の意図がよく分からないけど、紫水の気持ちがこもってないように感じるってことかな?
でも私のは美味しかったのに、3人は美味しくなかったみたい。
これはどういうこと?

