「もっとも君はすぐに眠り込んでしまって、感想を聞くには至っていないけれど」


怖っ!!

何を入れたの、紫水!?



「固形物……無理」


清龍は首を左右に振って眉をしかめた。


そういえばそうだったね。

理屈はよくわからないけど、液体の“地獄の一滴”は平気な清龍でも、紫水の固形料理になると堪えられないらしい。


それでも文句一つ言わず、泣いたり叫んだりもせず、黙って完食した姿には感動した。



でも今はそれより……。



「おまっ、安眠じゃなくて、永眠になったらどうすんだよ!?」


共感しつつも遥の口にした“永眠”という言葉に身震いする。


「嫌だな、そんなこと間違っても大切な仲間相手にするわけないじゃないか」


どうでもいい人ならするのかな……?



「……それに睡眠薬の大量摂取って、死にそこなうことが多くて惨めなんだよ?」


まるで“死にぞこない”を実際に目にしたのように言う紫水。

“どこ情報?”とは聞けなかった。