“別に負けるのが怖い訳じゃねーよ!!

お前が首突っ込んできて妙なルール作って危険な罰ゲームをさせられるんじゃねーかと心配してんだよ!!”


うん、遥の言う通りだ。


みんなそこが一番心配なんだ。



“あーあ、たかがあっち向いてホイくらいしてあげればいいのに”


“どゎーくゎーらー、お前が絡むとたかがあっち向いてホイがただのあっち向いてホイじゃなくなるんだよ!!”


あー、雲行きが怪しくなってきた……。


ハブとマングース……?

どっちがどっちかは聞かないでね。



“そんなに言うならお前がやれよ!!”


“いいよ、やっても。

誰かさんと違って心が広いからね、僕は”


うん?


遥の提案を意外にもあっさりと飲む紫水に首を傾げる。


さり気なく挑発をするのを忘れないのは紫水らしいけど、なんかちょっとなぁー……。



“ということで心の狭~いお兄さんの代わりに僕がお相手することになったんだけど、いいかな?”


そわそわしながら二人のやりとりを見守っていた由依に紫水が問いかける。


由依の返答は……?